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現代美術
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抽象絵画
1910年前後、カンディンスキー、マレーヴィチ、モンドリアンらがそれぞれ独立に到達した、対象の再現から完全に自由な絵画。印象派以降の「対象からの解放」の到達点であり、音楽や数学との類比を通じて、色彩と構成そのものが精神的意味を担うという主張を展開した。20世紀後半の抽象表現主義・ミニマリズムへ継承された。
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アンディ・ウォーホル
ピッツバーグ生まれのアメリカ人芸術家。広告デザイナーとして成功後、1962年にキャンベルスープ缶連作で現代美術の中心に躍り出た。シルクスクリーンによるマリリン・モンロー、毛沢東、ブリロボックスを制作。マンハッタンのスタジオ『ファクトリー』で映画・音楽・出版も手掛け、現代セレブリティ文化の原型を作った。
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キュビズム
1907年のピカソ『アヴィニョンの娘たち』とセザンヌ回顧展を起点に、ピカソとブラックが協働で展開した20世紀初頭最大の絵画運動。対象を複数の視点から同時に捉え、幾何学的な面に分解して画面上で再構成する手法で、ルネサンス以来の単一視点透視法を解体した。分析的キュビズム、総合的キュビズム、コラージュへと展開した。
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ダダイズム
1916年、第一次世界大戦下のチューリッヒ、キャバレー・ヴォルテールで発した反芸術運動。文明の狂気に対して、無意味・偶然・挑発を武器に既成価値の解体を試みた。トリスタン・ツァラ、マルセル・デュシャン、ハンス・アルプ、マン・レイ、クルト・シュヴィッタースらが参加し、シュルレアリスムとポップ以降の現代美術の礎となった。
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サルバドール・ダリ
カタルーニャ・フィゲラス生まれの画家。偏執狂的批判的方法により、無意識の幻視を古典的写実技法で描いた。『記憶の固執』(1931)『茹でた隠元豆のある柔らかい構造』(1936)『十字架の聖ヨハネのキリスト』(1951)が代表作。ブルトンから破門されたあとも、自己演出と大衆化戦略で20世紀最も知られた芸術家の一人となった。
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表現主義
20世紀初頭、主にドイツとオーストリアで展開した美術・文学・映画の運動。ゴッホ、ゴーギャン、ムンクを源流に、写実的再現よりも内的情念・不安・怒りを鮮烈な色彩と歪められた形態で表現した。ドレスデンの『ブリュッケ』、ミュンヘンの『青騎士』、『新即物主義』を経て、ナチスの『退廃芸術』弾圧で終焉した。
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ジャクソン・ポロック
ワイオミング生まれのアメリカ人画家。1940年代後半、床に敷いたキャンバスに絵具を滴らせる『ドリップ・ペインティング』で抽象表現主義の頂点に立った。『No.5, 1948』『ラベンダー・ミスト』が代表作。ニューヨーク・スクールの象徴となり、戦後美術の重心をパリからNYへ移す起点となった。44歳で交通事故死。
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カンディンスキー
モスクワ生まれの画家・美術理論家。法学から転じて30歳で画業に入り、ミュンヘンで『青騎士』を結成、1910年前後に最初の非対象絵画を描いた。『芸術における精神的なもの』(1912)で抽象絵画の理論的基礎を与えた。バウハウスの教師として基礎造形教育を体系化し、晩年はパリで幾何学的抽象を深化させた。
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ミニマリズム(美術)
1960年代のニューヨークで、抽象表現主義の主観的激情に対する反動として興った美術運動。ドナルド・ジャッド、ダン・フレイヴィン、ソル・ルウィット、カール・アンドレ、ロバート・モリスらが、工業素材による幾何学的立体を反復的に配置し、作者の主観と物語性を排除した『モノとしての美術』を追求した。
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モンドリアン
オランダ生まれの画家。印象派・点描派・キュビズムを経て、1917年に雑誌『デ・ステイル』を創刊し、新造形主義(ネオプラスティシズム)を提唱した。垂直・水平の黒線と赤・青・黄・白・黒の純粋要素のみによる構成は、グラフィックデザイン・建築・ファッションに半永久的影響を及ぼしている。
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パブロ・ピカソ
スペイン・マラガ生まれの画家・彫刻家・版画家。91歳の生涯で油彩・素描・版画・彫刻・陶芸を含め約5万点を制作。青の時代、バラ色の時代、キュビズム、新古典主義、シュルレアリスム周辺、晩年の多様式と、絶えず作風を更新し続けた。『アヴィニョンの娘たち』『ゲルニカ』『泣く女』が代表作。
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ポップアート
1950年代後半のロンドン(ハミルトン、パオロッツィ)と1960年代前半のニューヨーク(ウォーホル、リキテンスタイン、オルデンバーグ)で並行して興った美術運動。広告、漫画、映画スター、スーパーマーケット商品など大衆消費文化のイメージをそのまま芸術に取り込み、ハイアートとローアートの境界を解体した。
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シュルレアリスム
1924年、詩人アンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言』に始まる文芸・美術運動。フロイトの無意識論を背景に、自動記述・オートマティスム・偶然の結合により、理性の統制を離れた夢・欲望・驚異を表現した。ダリ、マグリット、エルンスト、ミロ、タンギーらが独自の図像を展開し、20世紀視覚文化に深く浸透した。