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イングランドの詩人ジェフリー・チョーサーが一三八七年ごろから執筆した物語集。カンタベリーの聖トマス・ベケットの墓を訪れる二十九人の巡礼者たちが、旅の退屈を紛らわすために語る二十四の物語を収める。騎士から粉屋、修道女から税吏まで、中世イングランド社会の全階層を活写した傑作である。
フィレンツェの作家ジョヴァンニ・ボッカチオが一三四九年から一三五三年にかけて執筆した物語集。黒死病が猛威を振るう都市を逃れた七人の女性と三人の男性が、郊外の別荘で十日間にわたり一人一日一話、計百話を語る。中世の宗教的世界観を相対化し、ルネサンスの到来を告げた記念碑的作品である。