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ヨーロッパ
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十字軍 ― 聖戦の経済
十字軍(1096〜1291年)は、ローマ教皇の呼びかけで西欧諸侯がイスラム勢力から聖地エルサレムを奪回しようとした一連の遠征。宗教的熱狂と同時に、諸侯の領土欲、商業都市の通商拡大、次男以下の若者の就職口としての性格を持ち、結果として東西交流とイタリア商業都市の繁栄を促した。
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啓蒙思想 ― 理性の時代
17世紀末から18世紀にかけてヨーロッパで展開された、理性の力によって人類は進歩できるという思想運動。ロック・ヴォルテール・ルソー・カント・スミスらが自由・寛容・人権・市場といった近代的概念を整備し、アメリカ独立とフランス革命、そして近代資本主義経済の思想的基盤を築いた。
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封建制 ― 契約的主従関係
封建制(Feudalism)は、中世ヨーロッパで成立した政治・社会制度。主君が家臣に封土(フィーフ)を与え、家臣は軍事的奉仕と忠誠を誓う双務的契約関係を核とする。中央集権の崩壊を背景に生まれた分権システムで、近代国民国家と対比される組織原理の古典モデルである。
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帝国主義と植民地分割
1870年代から第一次世界大戦までの時期、欧米列強(英・仏・独・米・露)と日本がアジア・アフリカ・太平洋を植民地化・勢力圏化した現象。産業資本主義の過剰資本・市場確保の要請と、国家間競争の圧力が結びつき、世界がほぼ完全に分割された時代である。
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ナポレオンと兵站革命
ナポレオン・ボナパルト(1769-1821)はフランス革命の混乱から身を起こし、皇帝として欧州を席巻した。徴兵制による国民軍、師団制、機動的兵站、ナポレオン法典による行政統一は、軍事だけでなく近代国家の運営モデルそのものを変えた。ロシア遠征の失敗は、拡大の限界を示す歴史的教訓となった。
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第一次世界大戦
1914年7月から1918年11月まで、ヨーロッパを主戦場に連合国と同盟国が戦った総力戦。サラエボ事件を契機に大国間同盟が連鎖反応的に参戦し、4年間で約1600万人の犠牲者を出した。塹壕戦・機関銃・毒ガス・戦車・航空機が近代戦の様相を一変させ、4帝国の崩壊と米ソの台頭、戦間期の不安定秩序を生んだ。