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ニーチェ
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道徳の系譜
フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)が1887年に刊行した倫理学書。三つの論文からなる。善悪の概念は普遍的真理ではなく歴史的産物であり、強者の『良い/悪い(gut/schlecht)』の評価が、弱者のルサンチマン(怨恨)によって『善/悪(gut/böse)』へと反転させられたと論じた。西洋道徳の系譜学的解体であり、20世紀思想の最重要文献の一つ。
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永劫回帰
フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)が『悦ばしき知識』(1882)および『ツァラトゥストラはこう語った』(1883-85)で提示した思想実験。『今この瞬間の人生が、全く同じ順序・同じ細部で永遠に繰り返されるとしたら、あなたはそれを引き受けられるか』と問う。キリスト教的な直線的時間観を破壊し、この世の全てを肯定できる者こそ『超人(Übermensch)』であり、その態度が『運命愛(Amor fati)』と呼ばれる。存在論的テーゼというより、いかに生きるかを問う実存の試金石として機能する。